伝統の肥後象嵌(ひごぞうがん)をさまざまな製品に
400年前から受け継がれる肥後の匠

肥後象嵌 光助ひごぞうがん  みつすけ

2023.06.16
熊本県熊本市

伝統の肥後象嵌(ひごぞうがん)をさまざまな製品に

400年前から受け継がれる肥後の匠

熊本の伝統的な工芸品として400年の歴史を持つ肥後象嵌。主要素材である鉄に純金や純銀を打ち込む江戸時代初期に生み出された肥後独特の象嵌技法で、かつては象嵌が施された刀の鍔(つば)や小柄(こづか)などを身に帯びることが武士のダンディズムの象徴であったといいます。この技法を代々受け継ぎながら今に伝える会社が、明治7年創業、肥後の匠、光助です。
肥後象嵌光助を代表する商品は、1968年にプラチナ万年筆とコラボで製作した万年筆(税込44,000円)です。渋い黒のボディに純金の柄を打ち込んだ逸品で、2003年には同じ柄をあしらったボールペン(税込22,000円)も発売しています。春の到来を告げる桜と秋の紅葉を彩るイチョウの2種類の柄から選ぶことができ、どちらも肥後象嵌の技法を駆使し煌めく純金が鮮やかに浮き出します。2016年の伊勢志摩サミットでは、当時の安倍首相からG7各国首脳およびアウトリーチ(招待国)へ贈呈する品に選ばれました。その人気は海外にも及び、今ではお土産品として購入に訪れる外国人観光客も少なくありません。転勤などで熊本を離れる方へのギフトとして購入されるケースも多く、思いがこもった商品として人気を博しています。
店の奥からコツコツと響く工具の音。その作業場を覗いてみると、黒い鉄地に細かな刻み目を入れて、金銀を打ち込む職人の真剣な眼差しがありました。すべて手作業で作られる製品の一つ一つに、江戸時代から変わらない技法が用いられていると思うと、肥後に伝わる伝統をひしひしと感じます。変わらないことの重み。そこに至るまで脈々と受け継がれてきた思いが、光助の製品に光を与えています。
肥後象嵌は熊本の代表的な工芸品ですが、象嵌を知らない人も増えています。光助では、工芸品に使われる伝統の技を、より身近に感じてもらえるようオーダーメイドによる製品づくりにも取り組んでいます。2019年の女子ハンドボール世界大会のメダルにも採用され話題となりました。他にも旅館のプレートや普段身につける小物類など、さまざまなものに象嵌の技法が生かされ大切にされているのです。また、職人の技を肌で感じてもらえるように、一般の方に向けて象嵌体験も受け付けています。品格を失わず伝統の技が今の時代も輝き続けるように。伝承された技で未来をつむいでいくためのさまざまな挑戦を繰り返しながら、技術を研鑽し続けています。

肥後象嵌 光助ひごぞうがん  みつすけ

電話番号 096-324-4488
住所 熊本県熊本市中央区新町3-2-1
営業時間 9:00〜17:00(土日祝10:00〜16:00)
定休日 不定休
U R L https://mitsusuke.com/