小料理すえひろの料理は、特別な高級食材を扱ったものではなく、他のお店でも食べられるメニューばかりです。それでも多くのお客さまが通い続けるのは、出てくる料理がどれも非常にクオリティの高いものだからです。生まれ育った鹿児島で自分の店を持つことを夢見て、県外の日本料理店で修業した店主の末廣憲史さんは「自分がおいしいと思えるものだけを提供し続けたい」と話します。鹿児島の食材のおいしさを知り尽くしているからこそ引き出せる本物の味があります。末廣さんの真心のこもった料理の数々に魅せられて、老若男女問わず多くのお客さまでお店は常に賑わっています。

小料理すえひろでは、さまざまな料理を提供していますが、特にお店の売りになっているのが魚料理です。おいしい食材を見つけるために末廣さんは毎日魚市場に通い、その日水揚げされた魚を見極めながら厳選したものを仕入れています。当然、その日の天気や気候に応じて、手に入る魚種は変わります。その一つひとつの魚の鮮度や状態、魚種を見ながらその日のメニューを考えます。刺身にするか、焼き魚にするか、あるいは煮魚にするか。これまでの経験や磨き上げたスキルを武器に、その日の食材でお客さまを満足させる料理を提供しているのです。最高のパフォーマンスでお客さまの期待に応え、楽しい時間を過ごしてもらうことが末廣さんにとってやりがいにつながっています。

日によって変わる小料理すえひろのメニューですが、一度はぜひ味わってほしいメニューがあります。それが新鮮な旬の海産物を詰め込んだ「お刺身盛り合わせ」。その時々によって盛り付ける魚は変わりますが、末廣さんが鮮度の高いものを選んで刺身にしています。黒潮と対馬海流の2つの暖流が交わり、豊富な種類の魚介類が水揚げされる鹿児島の海の幸の傑作です。旬の魚を一度に味わえる逸品として多くの人が舌鼓を打ちます。料理と一緒に味わうお酒は、地場の焼酎だけでなく、魚料理との相性が良い日本酒も豊富に取り揃えています。こうしたお酒の品揃えは、お店の料理をよく知る馴染みの常連客からの声を聞きながら、料理に合うものを選んで用意しています。お酒を注ぐ器にもこだわり、その日の料理やお客さまの嗜好に合わせたものを選んで提供できるように形や色が異なる器がテーブルの前にずらりと並んでいます。とびっきりの料理とそのうまみを引き出すお酒で、鹿児島の食の醍醐味を堪能してみませんか。